

Arne Jacobsen ANT CHAIR|アルネ・ヤコブセン アントチェア|Fritz Hansen製|1950年代初期ヴィンテージ|チーク材
ディテールが時代を語る。
Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)が1952年にデザインした《ANT CHAIR(アントチェア)》。
本品は、その中でも1950年代初期に製造された希少なヴィンテージ個体です。
合板の極端な薄さ、後部脚の丸型ゴムエンド、脚部のメタルカバー、そして当時の製品にのみ付属する繊維製保護チューブまでが残存しており、いずれのディテールからも初期生産期の手仕事の痕跡が感じられます。
特徴
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アルネ・ヤコブセンによる1952年デザイン
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本品はFritz Hansen社製、1950年代初期の手加工モデル(推定1955年頃)
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脚部はメッキ仕様ではなく、当時特有の保護カバー付きチューブ構造
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シート素材はチーク材(現行品に多いブラック塗装ではなく木目が可視)
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後脚ゴムは丸型エンド、当時の構造を忠実に保持
このアイテムが似合う暮らし
この椅子は“椅子らしい椅子”ではなく、
プロダクトと工芸の中間に位置する静かな記号。
空間に置かれたとき、
その存在は静かに、しかし確かに、
「時代と構造の密度」を伝えてくれます。
素材・サイズ
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素材:チーク材成形合板(シート)/スチール(保護チューブ付脚部)
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サイズ:W480 × D480 × H770 / SH440 mm
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製造国:デンマーク
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製造元:Fritz Hansen社
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製造時期:推定1955年頃(ディテール構成による判断)
状態
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保護カバー、メタルカバー、ゴムエンドなど主要構成部すべて現存
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合板に薄く経年の変化あり(チーク材らしい風合い)
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構造にはぐらつきなく、安定した状態
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後日、詳細写真を追加予定でしたが、本品は販売済みとなりました
迎える理由
時代が家具を価値づけるのではない。
構造と意志と素材が、それを物語る。
このアントチェアは、“モダンデザイン”という言葉がまだ静かだった時代に生まれた一脚。
黒塗装ではないチーク材の表情に、それは確かに刻まれています。
※こちらの商品はすでにお迎えいただきました
ご覧いただき、ありがとうございました。
選品舎では、こうしたプロダクトを記録し、アーカイブとして未来に継いでいきます。
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