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Arne Jacobsen ANT CHAIR Fritz Hansen アルネ・ヤコブセン アントチェア フリッツ・ハンセン

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建築家アルネ・ヤコブセン氏は新素材に挑戦したデザイナーとしても有名です。今回ご紹介する作品は座面を”プライウッド”という素材で形成されたチェア。

“プライウッド”とは、芯材に薄くスライスした木材を「縦→横→縦→横」と積み重ねて接着した合板。曲面に成形加工したものを「成形合板」と呼びます。
直角となるように木目を重ねて接着していく、クロスハンディングと呼ばれる手法は、より頑丈な仕上がりとなり、ゆがみや反りが出にくいのが特徴です。現在では安価なため量産家具などに多く使われています。

このアントチェアももちろん、成形合板と呼ばれる手法で制作されています。制作初期はこの3Dにわん曲したカーブが曲者(くせもの)で、よく割れてしまっていたそう。
割れた部分にパテ埋め作業をして黒のラッカーで色つけをしたことが、”アント”=アリンコチェアと呼ばれるキカッケとなったと島崎先生の講演会で耳にしました。

椅子好きならご存知かもしれませんが、当初この椅子は3本脚でした。JAS法の関係で4本脚への変更を迫られたときに、アルネ・ヤコブセン氏に提案をしたそうですが答えは”NO”。
3本脚の姿の方が美しいプロダクトですからね。

アルネ・ヤコブセンが天国へ旅立たれた翌年に、ヤコブセンの奥様のデザイン許可を得て4本脚のアントチェアが誕生しました。

今回ご紹介する椅子は、4本脚もの。1999年製の状態のよいチェアです。
これからも日常使用で活躍してくれると考えます。ストーリーのある美しい名作椅子を空間に取り入れてみてはいかがでしょうか。

Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)
ANT CHAIR / Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン )
Denmark, 1999
W510×D480×H770・SH440mm Price:
素材:シート:ビーチ材成型合板 脚:スチール(クロームメッキ仕上げ)

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