



森山大道《ブエノスアイレス》直筆サイン入|2011年 東日本大震災支援プロジェクト作品
※こちらの商品はすでにお迎えいただきました
都市の雑踏を彷徨い、ひたすらにシャッターを切り続ける。
それが、森山大道 の写真哲学です。
本作は、2011年に東日本大震災支援プロジェクトの一環として制作された作品。
ブエノスアイレスの夜に漂うタンゴの気配を、
モノクロームの粒子とコントラストによって静かに写し取っています。
森山にとって「歩くこと」と「撮ること」は切り離せない行為です。
都市を歩き続ける身体の感覚が、そのまま写真へと転写される。
タンゴもまた、歩行を基礎とした鍛錬の世界であり、
派手な身振りよりも、反復される一歩一歩の積み重ねに本質があります。
本作に写るのは、祝祭としてのタンゴではなく、
夜の街に沈殿する気配、靴音の余韻、身体の記憶。
直筆サイン入りという事実以上に、
華美ではない、地に足のついた美意識がこの一枚の核となっています。
作品情報
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アーティスト:森山大道(Daido Moriyama)
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制作年:2011年
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技法:インクジェットプリント(モノクロ)
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サイズ:14.7 × 19 cm
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サイン:直筆サインあり
状態
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コンディション良好
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プリント面・サインともに問題なし
残った判断
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なぜ選んだか
「歩くこと=撮ること」という森山大道の思想が、最小サイズの中に凝縮されていたため。 -
なぜ残したか
震災支援という時代背景と、都市を見つめるまなざしが交差する記録として価値があると判断したため。 -
なぜ手放したか
所有されるよりも、日常の中で静かに向き合われる段階に入ったと判断したため。
選品舎では、販売後もプロダクトを記録として残すことを前提に取り扱っています。
本作は、写真である以前に、
歩みの痕跡を刻んだ紙片として、未来へ継がれていきます。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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