









歌舞伎町 / Gang of Kabukicho|渡辺克巳写真集|2006年PPP Editions刊 限定3000部
「新宿の劇場を一生描きたかった」
――渡辺克巳がそう語るように、本書は夜の歌舞伎町という“都市の記憶”を定着させた貴重な写真集です。
新聞社の給仕から写真の世界に入り、引き伸ばし機一台を手に新宿の雑踏に立った彼は、ポートレート写真を生業としながら、ゲイ、風俗嬢、ヤクザ、浮浪者…社会の輪郭からこぼれた人々をひたすら撮り続けました。
2006年、NYのPPP Editionsから刊行されたこの一冊は、写真史家アンドリュー・ロスの編集により、単なる記録を超えて「都市の肖像詩」として蘇りました。3000部限定刊行。
特徴
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渡辺克巳による新宿歌舞伎町のポートレート群
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全編モノクロ、夜の新宿を彷徨う視線
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2006年PPP Editions刊/3000部限定発行
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アンドリュー・ロスによる編集・構成
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被写体たちの姿が、時代の表層と深層を照らす
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一瞬の出会いが、永遠の記録へと昇華された写真集
このアイテムが似合う暮らし
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都市の記憶やサブカルチャーに関心のある書棚に
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写真表現と社会の接点を探る研究者・アーティストへ
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“表現者としての眼差し”を静かに研ぎ澄ませたい夜に
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ノスタルジーとドキュメントの交差点に身を置くような空間に
書誌情報
・フォーマット:ソフトカバー
・サイズ:293×203mm(厚み約15mm)
・ページ数:記載なし(写真集形式)
・発行年:2006年
・発行元:PPP Editions
・限定:3000部発行
・テキスト:日英併記(一部)
状態
・カバー・本体ともに概ね良好
・ページ折れ・書き込みなし
・軽微なスレや経年によるヤケはございますが、閲覧・保存には問題ありません
迎える理由
誰かが記録しなければ消えてしまう光景がある。渡辺克巳の写真は、記録ではなく“記憶の回路”です。歌舞伎町という街に宿る影と光、哀しみと滑稽さ。そのすべてを一切の演出なく写し取った作品群は、これからの都市文化や視点形成にも大きな示唆を与えます。
写真史における重要資料であると同時に、詩的感性にも訴える一冊です。
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