







マリアンネ・ブラント|真鍮製バウハウス灰皿 Alessi復刻【未使用・デッドストック】
この作品は、「構造がうつくしいもの」のひとつです。
時を包む、手のひらのバウハウス。
ベルリンのBAUHAUS ARCHIVの正式な許可を得て制作された、ALESSIの復刻コレクション。
この灰皿は、1926年にマリアンネ・ブラントによってデザインされました。
バウハウス唯一の女性デザイナーとして知られる彼女の代表作のひとつ。真鍮の重量感と放たれる光沢が、時代を超えた静かな存在感を放っています。
中心部が突起したこの構造は、当時の灰皿としての機能美の象徴ですが、現代では小物入れやキャンディポットとしても活躍できるかもしれません。
デザインの持つ自由さこそ、バウハウスの精神。
この灰皿は、中央の突起が蓋を支える構造になっており、持ち上げることで灰が下へと落ちる仕組み。
「形は機能に従う(form follows function)」という、バウハウスの原則が静かに息づいています。
装飾を排し、機能に根ざした美を追求する──その姿勢こそが、現代にも通じるこのプロダクトの魅力です。
ステンレスにはない、“時間の深み”を宿す真鍮
市場ではステンレス製の同型モデルを目にする機会が多いですが、真鍮製は流通数が少なく、よりクラシックな質感を宿しています。
ステンレスのシャープさに対し、真鍮は時間とともに光が鈍くなり、深みを増す素材。
いわば、「使いながら育てるプロダクト」です。
この一点もののような存在感は、バウハウスが掲げた「工業と手仕事の融合」という精神に、より近い響きを持っているのかもしれません。
革新のなかに、静けさを宿した人。
マリアンネ・ブラントが活躍した**バウハウス(BAUHAUS)**は、1919年にドイツ・ワイマールで創設された総合芸術学校。
建築・工業・舞台芸術といった分野を横断し、「アートとテクノロジーの融合」を目指して、わずか14年という短命ながらも、20世紀デザインの礎を築きました。
マリアンネはこのバウハウスで金属工房の唯一の女性マイスターとなり、機能美と詩情のバランスを併せ持つ作品を多数生み出しました。
彼女のデザインは「簡潔さの中に、やさしい意志」が通っています。
この真鍮の灰皿も、1926年という早い時期に考案されながら、どこか未来の空気をはらんでいます。
実用性のなかに、たしかに美しさが息づいている。──それこそが、マリアンヌ・ブラントの矜持であり、バウハウスの精神なのかもしれません。
見つけたとき、久しぶりに“真鍮のALESSI製品”に出会った感覚がありました。
展示されていた個体はくすみがありましたが、そこには時間を経た金属だけが持つ深い魅力がありました。
この未使用のデッドストック品も、これから時間とともに風合いを深めていくでしょう。
このアイテムが似合う暮らし
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静けさの中に物語を感じる方
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素材の経年変化を楽しめる方
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デザインの背景に共感する方
商品仕様
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デザイナー:Marianne Brandt(マリアンネ・ブラント)
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ブランド:Alessi(アレッシィ)
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色/素材:真鍮(Brass)
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サイズ:φ110 × H55 mm
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状態:未使用・デッドストック(保管によるごく軽度の酸化あり)
発送について
丁寧に梱包のうえ、追跡可能な方法にて発送いたします。
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