




Tom Dixon Metal Chair|トム・ディクソン メタルチェア|1989年デザイン|ヴィンテージ|英国製スチールチェア
Tom Dixon《Metal Chair》、1989年。
この椅子には、量産以前の**“手の痕跡”と“構造の意志”**が静かに宿っています。
デザインされたのは1989年。1994年の個展来日に合わせ、日本国内で限定的に流通した稀少な作品です。
スチールとアイアンによる重量感ある構造に、ニッケル鍍金が施されたこの椅子は、表面に現れた経年のパティーナ(風化)によって、単なる金属椅子ではない物質的な記憶を帯びています。
当時は、ロン・アラッドとの工房時代──工業製品とアートの中間に位置するような時代の空気を、この椅子は今もまとっています。
特徴
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Tom Dixonによる1989年デザイン
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1994年、日本国内での展示会にて限定販売された個体
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スチールとアイアンを溶接・加工し、ニッケルメッキ仕上げ
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手作業による製作のため、一点ごとに個体差がある
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経年による酸化や変色が、表情として魅力を形成
このアイテムが似合う暮らし
どこかで“整いすぎた空間”に、
一石を投じる存在として。
重力感を伴った構造と、金属の風化が語る時間。
それは決して過去ではなく、これからの空間の中に配置されてこそ、意味を持ちます。
素材・サイズ
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素材:スチール、アイアン(ニッケルメッキ仕上げ)
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サイズ:W500 × D500 × H830 mm(SH 推定450mm前後)
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製造国:イギリス
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製作年:1989年デザイン / 1994年展示来日時の国内流通
状態
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経年による表面酸化や擦れがありますが、構造に歪み・ぐらつきなし
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ニッケルの変色を含め、「時間の風景」として成立しています
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アートピースとしての保存にも耐えうる状態です
迎える理由
Tom Dixonの初期思想が色濃く反映された、彫刻的な構造体。
単に“座る”ための家具ではなく、存在そのものが空間の記号になる椅子です。
この椅子を扱うことは、審美眼と時間感覚の両方を問われることでもありました。
大切に扱ってくださる方のもとへ届いたことを、記録とともに感謝いたします。
※こちらの商品はすでにお迎えいただきました
ご覧いただき、ありがとうございました。
選品舎では、こうしたプロダクトを記録し、アーカイブとして未来に継いでいきます。
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