






サンマーハウス|西村久二 設計図案集|昭和12年 第一書房刊|避暑地住宅の提案書
昭和12年、第一書房より刊行された『サンマーハウス』。著者は、西村伊作の長男であり、フランス留学を経た建築家・西村久二。
本書は、軽井沢や葉山のような避暑地にふさわしい「サマー・ハウス」の設計図案を多数収録した、極めて稀少な建築資料です。横判の冊子体に、手描き図案と丁寧な解説文が交互にレイアウトされ、眺めるだけで涼風を感じるような穏やかな構成。
高温多湿な日本の風土における、開放感と美意識を両立させた住宅提案として、現代においても再評価されるべき一冊です。
特徴
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昭和12年(1937年)刊行のオリジナル図案集
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西村久二による避暑地向け住宅設計案を多数収録
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平面図・立面図・パース入り(手描き)
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横長の造本で、図と文のバランスが美しい
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和洋折衷建築への視線と、暮らしへの詩的提案が込められている
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美術工芸学校や文化学院の流れを汲む感性が感じられる一冊
このアイテムが似合う暮らし
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日本の住宅建築史に関心のある方の書棚に
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別荘建築・民家・和モダン住宅を愛する方へ
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夏の夜に、風を感じる読書として
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昭和モダン建築の原点を静かに探るアーカイブとして
書誌情報
・著者:西村久二
・出版社:第一書房
・刊行年:昭和12年(1937年)
・ページ数:93ページ
・判型:A5変形・横判(横長)
・装丁:裸本(カバーなし)
状態
・表紙:経年によるヤケ・擦れ・角潰れあり
・本文:小ヤケ、小シミあり。書き込みなし。
・稀少性を考慮しても、おおむね良好な状態
迎える理由
眺めるだけで涼を呼ぶような「建築の詩」。本書に描かれた別荘住宅は、単なる設計図ではなく、暮らしの気配と詩情が息づいています。
現代のライフスタイルの中に、この静かな提案を持ち込むことで、時代を超えて心を整えるヒントになるはずです。
建築書というより、美しい生活のスケッチ集。書棚にそっと忍ばせておきたい一冊です。
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