日本を代表するデザインプロダクト、日本国内だけでなく海外でも高く評価されていています。
ルーブル美術館、ニューヨーク近代美術館など著名な美術館に収集されている名品です。
デザインをしたのは、柳宗理氏。
この椅子の名称は、「バタフライスツール」
その名の由来は、蝶が羽を広げ飛んでいるかのようなカタチが由来で、また両手を合わせ、それを開いた形に似ているともいわれています。
2枚の成形合板を組み合わせた簡素な構造ですが、天童木工の高い技術があってこそ実現しました。天童木工の技術力を象徴する作品でもあります。接地箇所は座面の線状ではなく、4点のため結果的に安定しています。過去のバタフライスツールの多くはローズウッドでしたが輸入が難しくなっており、今ではメープルも採用されています。
若干の古傷はありますが、状態は良好です。
緑色のオリジナルのクッションは、少しの使用感はあるものの、コレクターにも満足いただける状態です。
サイズ:幅420 奥行310 高さ387 mm
座面高さ:340 mm
オリジナルのクッション付き。
柳宗理氏とは、
1915年東京生まれ。
20世紀に活動した日本のインダストリアルデザイナー。戦後日本のインダストリアルデザインの確立と発展において最大の功労者です。
戦後間もなくデザインの研究に着手し、1953年財団法人柳工業デザイン研究会を設立。家具やキッチンツールなどの生活用品から大型公共構造物まで手がけ、東京・札幌オリンピックのトーチのデザインも行う。本名は柳 宗理(やなぎ むねみち)。
デザイン活動のかたわら、金沢美術工芸大学など多くの学校で長年教鞭を執り、1977年からは約30年にわたって日本民藝館長も務めました。
1981年には紫綬褒章、2002年には文化功労者として顕彰。
2011年に96歳で他界するまで、現代日本人の生活に寄り添う、数多くのプロダクトを生み出し続けました。実父は民芸運動の指導者で思想家の柳宗悦、祖父は柳楢悦。