様々なものを買い続けていくと、変わったカタチに興味を持ち始める時期が来ると想う。
「突拍子も無い」ということではなく、言葉にすると彫刻的とか詩的とかそのようなもの。
ただただ個人的な話をするなら、イサム・ノグチ氏の仕事が好きなこともあり、氏の残した文脈も注目している身としては、彼のデザインした家具を所有したいという気持ちもありました。
勿論オリジナルは高級車が買える位に高価なものですので、気安くは買えません。
そこでヴィトラ社から復刻された再販シリーズを探すということが日課になりました。
しばらくして、魚のヒレのような脚が付いたフィンテーブルと出会います。
しばらくはデスクとして愛用していましたが、これが思いのほか使い勝手がいいのです。また中古品としても中々出てこないレア感も相まって、大好きなテーブルになりました。
しかし僕には現在理想とするテーブルがあり、それを買いたいが為手放すことに決めます。
次の所有者の方にもどうか大切に愛用いただければと願っています。
ヴィトラ社製の中古家具はガンガン使っても、途中でライフスタイルの変化などで手放す時が来ようとも、リセールが効きやすいと考えています。その点を踏まえて考えていると、私にとっても魅力的だと最近は考えています。
Isamu Noguchi(イサム・ノグチ)
Fin Table(フィンテーブル) / Vitra(ヴィトラ)
1949 / 2005
birch, zinc-plated steel, aluminum, rubber
W1274×D910×H668