デンマークのオークションハウス「BRUUN-RASMUSSEN」から、ポール・ケアホルムPK55のテーブルを買う。

将来的にリビングのテーブルは、ポール・ケアホルムのデザインしたPK53かPK55を愛用したいと考えました。
これまでは10代の頃に購入したイームズのコントラクトテーブルにはじまり、30歳の記念に買った倉俣史朗さんの丸いテーブル、イサム・ノグチさんのフィンテーブルを使用してきたのですが、椅子を引き立てるならどのテーブルにするべきかここ数年考えていた結果、ケアホルムのPKテーブルを探すことに決めました。


英国のアンティークテーブルも検討してみたのですが、見た目の重さを理由に今回は断念しています。数年だけ組み合わせるなら素敵だと感じましたが、この先も大切に使用していきたかったのです。探している途中に倉俣史朗さんのデザインしたヤマギワのテーブルの話もあったのですが、やはり洗練されたものがいいなぁと考えたものですから物欲に耐えました、自分を褒めたいです。(苦笑)手に入れていたなら金銭的な価値だけいうと大きかったんでしょうが、大切なことはそれではありません。

日本国内にはヴィンテージの北欧家具を取扱うお店も数多くあるので、数年前からケアホルムのテーブルを見つけてくれそうなお店の店主さんに頼んで来ました。しかしながら話が全く進みません、そこであえて控えていたデンマークのオークションハウス “ラスムッセン” に参加して落札しようと決めました。
アメリカ・シカゴのオークションハウス “wright20” で、オークションの落札経験がありましたので、落札から輸入までの流れについては知っていました。
今回は商品到着まで時間が掛ってもよいので、はじめての船便(コンテナ混載便)での手配を試みました。

10年前にこの作業ができるディーラーを、私は羨望の眼差しでみていたのが懐かしいですが、気づけば自分でも出来るようになっていました。考えていることや想いは必ずカタチになると信じています。

オークションでの購入の流れについてはCasa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2007年12月号にも記載されています。興味が湧いた方はぜひ確認されてみることをお勧めいたします。



先日通関とX線検査も済ませたので、晴れて私の手元にやって来た、ケアホルムのテーブルは、使用する場所もありませんので、今は分解して倉庫に仕舞っています。中々想い通りにならないところもありますが、一先ず結果オーライといったところです。(笑)

海外から輸入することは仕事柄随分と以前から行っていますが、今回届いたテーブルは、商品の倍以上ある、とても重くて大変立派な木箱で到着しました。箱から取り出すのに一苦労。無我夢中になりお見せできる写真は残っていないという、いやはや情けない状況です。

ほしい!見てみたい!触れてみたい!の欲求は、自分の足で稼ぐ。身銭を切る。それが全ての近道なんだと、今回のことでも学びました。

将来的に部屋で使用したい家具は一通り揃ってきましたで、今年は最新のB&Oのオーディオを求めればモノ集めもひと段落します。オークションハウスで購入した方が、お墨付き(証明書)も入手できるため、次の所有者へ販売する際に好都合だったりします。オークションハウスに出品する際は高価で珍しいものほど、アイテムの出所は必ず聞かれます。
私は高額なアイテムほどオークションハウスで購入した方が将来的な資産という意味合いでも安心だと考えています。