【大阪後記】椅子の仕入れは0ですが、足で稼がなきゃ分からんことも多い。

先週末(2023年6月8日)に椅子のSALE情報をインスタグラムで知り、誰か眼になってくれないかと数人に尋ねたものの、世の中はそう甘くはないので、気になったからには行こうと決めた。

その他の用事は、エスパス ルイ・ヴィトン大阪で開催されている「アルベルト・ジャコメッティ」展へ行くこと。
URLはこちら、https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/magazine/articles/alberto-giacometti-espace-louis-vuitton-osaka
そして久しぶりにお気に入りの古書店 コロンボさんを訪問すること。

問題はクルマで出掛けるか新幹線で行くかである。

椅子を購入する気満々だったので、クルマで行く予定でいたのですが、そうだ、大阪には著名なライターさんがいるんだ。お会いできるかまずは連絡だ!そうこうしていると、日程的に新幹線でいく旅行計画になりました。椅子のSALEが日曜日で、木曜日にチケットを購入したので、そう割高。(結構高かった)

ここ1年くらいの私は旅費は仕入れでペイ(相殺)すること!を目標に掲げているので、今回ばかりはどうにも苦しい戦いになるだろうと想像したのですが、気持ちは大阪に引っ張られていた。

「仕入れはできたかい?」

椅子の収穫は0。実はコロナ禍直前に展示されていた、ポール・ケアホルムのデザインした椅子PK22、ババグーリのスツールが気になっていたのですが、それらは早々にありませんでした。

あと雑誌AXISの蔵書も拝見させていただいた。過去に私のことが少しだけ書かれている。書かれているというか、私がデザインしようとしたプロダクトについてです。残念ながらその号を見つけることが出来なかったけど、結果的に行けたことで、悔いが残らなかったと考えるなら、全てオーライです。

アンドレ・ブランジや坂茂の椅子はよいなぁと感じたものの、椅子は最低でも2脚は揃えたいこと、利幅を考えると、二の足を踏んだ。次の予定である、コロンボさんへ行くことに加えて、折角だから、倉俣史朗のデザインしたミスブランチも眺めたいなぁ。
中島美術館:https://nakka-art.jp/exhibition-post/design-art2023/ へも身軽に行こうと考えたからです。

【大阪で理解していること】

御堂筋線が縦に走る地下鉄である。
中央線が地下鉄だと知った。東京だと地上を走るからややこい。
碁盤の目のようだから、中心地は地下鉄に乗るよりも歩いて向かったほうが安上がりだし、変わったお店も見れるので楽しい。
高層ビルが次から次へと建設されている。
緑が少ない。大木はさらに少ない。
人と人の距離が心地よい。
商人気質は私は好き。居心地よいんですよね。
そして、飛びっきりお洒落な人が多いし、変なひとも同時に多い。(かなり好意的に捉えています)
地下鉄の乗り継ぎは東京以上に難解。

今回の宿泊プランは、東横IN以上高級ホテル未満。
駅から離れていたものの、私からすると贅沢な部類でしたので、2泊目はゆったりと過ごすことを選んだ。なぜなら、、

ここまで仕入れは0。

東京へ行く理由は、(今の)自分自身の感覚が正しいのか判断するためですが、大阪は独特ですので、参考になりません。やばいよなぁ。なにか仕入れないと。

最終日は3月からスタートした古書籍商として活動すること。

古書籍商としての話題については今回は触れません。
よい情報や誰かの役に立つことなら、(リターンは望まないカタチで)率先してシェアしてきたけれど、 さすがにリターンが無さすぎる点は違和感を感じはじめているので、ちょっと考えものです。

そうそう、先々週の金曜日に工務店さんより、病気で辛いから手伝ってほしいと言われたので、重い荷物や作業をしたのですが、20〜30kgはあるダンボールを右から左。左から右。あれしろ、これしろ。しかも報酬はなし。それが大きな引き金になって、今現在の気持ちに至ります。3流と一緒に時間を過ごすほど苦痛はない。どこかの巨匠かと思いましたよ。しかもタダ働きは1度目ではありません。苦笑 感謝の言葉もなかったのには驚いた。

またも脱線した。

どれだけ気持ちが前のめりになっていたのか、予定時刻よりも3時間も早く到着した。

「時間を潰してきなさい」

久しぶりのマクドへ行き、仕入れ金額について作戦を立てた。

大阪は商売をするには実に羨ましい土地だと毎回感じます。
東京と違った戦い方ができる点にくわえ、送料を考えると本当に羨ましい。
日本のどの地域へも割と出掛けやすい。特にクルマや新幹線移動を考えると、フットワークは更に身軽になりそう。
文化的な街である点もよいですね、ごはんも美味しいです。

今後は大阪を経由して仕入れにも行く予定でいます。

20年前にパナソニックの偉いひとに言われた、「足で稼ぎな」

インターネットの時代とはいえ、リアルでしか知ることのできない。出会えないことは沢山あります。

知りたいことは自分の足で稼がなきゃ。改めて考えるこの頃です。

そうそう、先日は40冊くらいの雑誌 “室内” を購入しました。お金になる号は少ないので、まずは久しぶりコラムニスト山本夏彦氏の記事に目を通そうかな。

【留意点】
今回からのブログはあくまで自分の独り言です。結構キツイ言い回しもありますが、まぁ仕方ないです。ご了承ください。気持ちを整えつつ、ウェブショップを整えたら、次の仕入れに向かいたい。最近はリアルで仕入れが面白いです。