


ルイス・バラガン特集|Approach 1993年秋号|ギラルディ邸 石元泰博 田中一光 竹中工務店PR誌
これは、ルイス・バラガンの建築を紹介する本ではなく、
バラガンの空間が、1993年の日本でどのように言葉と写真に置き換えられていたかを残した一冊です。
竹中工務店が発行していたPR誌『Approach』秋号。
特集は「満たされた時間」。
齋藤裕による文と写真で、ギラルディ邸をはじめとするバラガンの建築が収められています。
強いのは、説明ではなく“空気”が残っていることです。
建築の情報を整理するのではなく、
光の当たり方や、壁の色の沈み方、水面の揺れといった、
言葉にしきれない部分がそのまま誌面に置かれています。
表紙は石元泰博、構成は田中一光。
企業PR誌という形式を取りながら、内容はそれを超えている。
むしろこの形式だからこそ、余計な編集を削ぎ落とした静けさが残っています。
後年の作品集や図録は、バラガンを“完成されたもの”として整理します。
一方でこの一冊は、まだ距離が近く、
どのように受け取るべきかが定まりきっていない時点の記録です。
これはバラガンを知るための本ではなく、
バラガンの空間が、日本語でどう翻訳されていたかを確かめるための印刷物です。
特徴
・竹中工務店発行のPR誌『Approach』1993年秋号
・特集「満たされた時間 ― ルイス・バラガンの建築」収録
・ギラルディ邸を含む複数の住宅を掲載
・文・写真:齋藤裕
・表紙写真:石元泰博
・構成:田中一光
・企業編集による静かな誌面構成(一般の建築雑誌とは異なる質感)
・建築そのものではなく、“光・色・時間”の扱いが残された記録
このアイテムが似合う暮らし
建築を知識として集めるのではなく、
空間の質や、時間の流れ方に関心がある人の棚に向いています。
写真集とも、建築資料とも少し違う。
どちらにも寄りきらないまま、静かに置かれている印刷物。
何かを学ぶためではなく、
感覚を確かめるために開く。
そういう距離感で付き合う一冊です。
書誌情報
・ソフトカバー
・サイズ:28.1 × 22.1cm
・ページ数:32ページ
状態
・表紙に軽いスレあり
・全体に経年による軽微なヤケあり
・ページ内は概ね良好
・通読、閲覧に支障のない状態
迎える理由
選定理由:
バラガンの建築そのものではなく、「満たされた時間」という視点で編集されていた点。
比較した視点:
一般的な作品集や図録は建築を整理し、評価を与えるが、本書は齋藤裕の文と写真によって、空間の体験そのものに寄っている。さらに石元泰博と田中一光が関わることで、誌面全体の密度が上がっている。
判断の結論:
市場では企業PR誌として扱われる一冊だが、実際にはルイス・バラガンの空間が、日本語でどのように解釈され、どの距離で記録されたかを示す資料である。後から同じ構成で再現することは難しく、時間の経過とともに価値が立ち上がるタイプの印刷物と判断した。
この一冊に残っているのは、建築そのものではなく、
その建築に触れたときに生まれた“時間の感覚”です。
発送について
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