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内田繁「8月の椅子」|August Chair(イル・パラッツォ客室使用品)

※こちらの商品はすでにお迎えいただきました

ホテル イル・パラッツォ(IL PALAZZO)は、1990年に福岡で誕生した、日本初のデザイナーズホテルです。
そのレセプションには Ettore Sottsass も参加し、
オープン当時の熱気は「まるでニューヨークのようだった」と、
椅子コレクターでありインテリアデザイナーの 永井敬二 から語られています。

本作は、そんなイル・パラッツォの客室で実際に使用されていたオリジナルの椅子です。
単なる同型品や復刻ではなく、
特定の空間と時間の中で機能していた「場に属する家具」として存在していました。

2023年、ホテルは開業から34年を経て「Re-Design」されました。
現在もなお、イル・パラッツォは福岡の都市文化を象徴する存在であり続けています。
その更新の過程で役目を終えた家具のひとつが、この椅子です。

座面やフレームには、使用に伴う傷みや痕跡が見られます。
しかしそれらは劣化ではなく、
この椅子が実際に空間の一部として使われてきた時間の記録です。
新品のプロダクトでは決して得られない、「場の記憶」を纏った一脚と言えます。


作品情報

  • 使用地:ホテル イル・パラッツォ(客室)

  • 製造年:1990年前後(推定)

  • 製造国:日本

  • サイズ:※記録保持(詳細は販売時資料に準拠)


状態

  • 使用感・傷みあり

  • 構造的な問題はなく、実用を経たヴィンテージコンディション


残った判断

  • なぜ選んだか
     日本におけるデザイナーズホテル創成期の空気を、最も直接的に物語る実物資料であったため。

  • なぜ残したか
     プロダクト単体ではなく、「場所と時間」を記録する家具として価値があると判断したため。

  • なぜ手放したか
     役割を終えた後も、次の環境で記憶を継承する段階に入ったと判断したため。


選品舎では、販売後もプロダクトを記録として残すことを前提に取り扱っています。
使われてきた家具には、設計図には残らない情報が宿る。
この椅子は、その事実を静かに示す存在です。

ご覧いただき、ありがとうございました。

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