
Jakob Wagnerの鍋敷:使うたびに“道具”を見直す、彫刻のような存在。
ブログには、ふたつの種類があります。
目的や気分にあわせて、お好きなほうをお選びください。
彫刻のような鍋敷
初めてこの鍋敷を手に取ったとき、道具というより“彫刻作品”のような佇まいに驚いた。
北欧デザインの名門MENUと、インダストリアルデザイナーJakob Wagnerによるこのプロダクトは、いわゆる「鍋敷」のイメージを静かに裏切ってくれる。
無駄な装飾を排し、ただただ機能と形の美しさだけで成立している。テーブルに置くだけで、場の空気が変わるような重みがある。
Jakob Wagnerの美意識
Wagnerは、Bang & OlufsenやAlessiでも数々のプロダクトを手がけてきたが、この鍋敷には「道具に詩を宿す」彼の本質が凝縮されている。
幾何学的に折りたたまれたステンレスのバーは、使用時に十字状に開き、未使用時にはスリムに収まる。構造そのものが美であり、構造そのものが機能でもある。
道具を“選ぶ”ということ
この鍋敷が教えてくれるのは、「毎日使うものこそ美しくあるべきだ」ということだ。
効率や価格ではなく、「触れて気持ちがよいか」「見て誇りを持てるか」。そうした軸で道具を選ぶ暮らしに、ひとつの指針を与えてくれる。
鍋を置くだけの台に、ここまで心を揺さぶられるとは思わなかった。
迎える理由
選品舎では、この鍋敷を単なる日用品としてではなく、生活の質感を一段引き上げてくれる“道具”として紹介したい。
誰かに見せるためではなく、自分のために整える。そんな日々の積み重ねの中に、たしかな贅沢が宿る。
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