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記事: 影を美とする──ブルーノ・ムナーリのフォーク本

影を美とする──ブルーノ・ムナーリのフォーク本

影を美とする──ブルーノ・ムナーリのフォーク本

光と影のあいだに残るものを、未来へ手渡す。

光と影:ムナーリの《フォークの本》が教える輪郭

影は欠けたものではなく、かたちを引き立てるもの

光があれば、必ず影が生まれる。
影は欠けたものではなく、かたちを引き立てるもの。
その当たり前のことを改めて教えてくれるのが、ブルーノ・ムナーリの《フォークの本》です。


ムナーリとフォーク

日常の道具から、形と影の関係を軽やかに示す

イタリアの芸術家・デザイナー、ブルーノ・ムナーリ。
彼が1958年に描いたこの小さなグラフィック絵本は、日常の道具であるフォークを題材にしながら、形と影の関係を軽やかに示しています。
2018年にはCorrainiから60周年記念版として復刻され、今も世界中で読み継がれています。

ブルーノ・ムナーリ《フォークの本》掲載写真


多言語で伝わる遊び心

6言語で同じ「発見」が宿る強さ

この本には、イタリア語・英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・日本語の6言語が収録されています。
言葉を超えて伝わるユーモアは、ムナーリの造形センスそのもの。
どの言語で読んでも同じ「発見」が宿ることに、この作品の強さがあります。


残る理由

道具のスケッチではなく、影とかたちの間にある「美」の記録

60年の時を経ても残り続けるものには、理由があります。
ムナーリのフォーク本は、単なる道具のスケッチではなく、影とかたちの間にある「美」を記録した一冊。
流行に左右されず、残すべきものを見極める眼差しが、ここにはあります。


選品舎の視点

私たちは、理由のないものを扱わない。 > 残ってきた理由があるものだけを、次へ渡す。

私たちが商品を紹介するのは、ただ販売するためではありません。
「なぜ残ってきたのか」「なぜ今、手渡す価値があるのか」。
選品舎はその理由を探し、未来に受け渡すために選んでいます。

ブルーノ・ムナーリの《フォークの本》は、その思想を象徴する一冊です。

ブルーノ・ムナーリ《フォークの本》掲載写真(別カット)


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「残すものを次に託したい」と思ったとき

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結び

影を見つめると、輪郭が浮かび上がる

影を見つめると、輪郭が浮かび上がる。
ムナーリのフォークが教えてくれるその静けさを、選品舎のアーカイブに残しました。

形は、影によって残される。



この記事について

本記事は、選品舎/Helvetica を運営する大西健が執筆しています。
ヴィンテージ家具・古書の選品、販売、記録を通じて、
「残るもの/残らないもの」の判断基準を実務の中で整理しています。


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