
倉俣史朗 モノグラフ|デイアン・スジック著『Shiro Kuramata』新装版
ブログには、ふたつの種類があります。
目的や気分にあわせて、お好きなほうをお選びください。
日本を代表するデザイナー 倉俣史朗(1934–1991)。
その全貌を網羅した初の決定版モノグラフが、新しい序文を加え再び出版されました。
本書『Shiro Kuramata』(著:デイアン・スジック)は二巻構成で、特製のアクリル製スリップケースに収められています。倉俣の代表作である《ミス・ブランチ》《How High the Moon》チェアをはじめ、奇抜な傘立てや空間デザインまで、制作年代とともに細やかに記録。彼の軌跡を体系的に追える唯一無二の資料です。
私自身、初版(1st Edition)をロンドンから仕入れ、これまでに10冊近く販売してきました。近年はヤフオクやメルカリでも10万円前後で取引され、長らく市場でプレミアが付いていた書籍でもあります。今回の再販は、まさにファン待望の一冊と言えるでしょう。
この本で出会える倉俣作品
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《Miss Blanche》:人工の花と樹脂でつくられた象徴的な椅子
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《How High the Moon》:金属メッシュで構成されたアームチェア
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杖を取り込んだユニークな傘立て
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数々の空間デザインや家具作品
その多くは、いまもなお製造され続けています。
倉俣史朗という存在
倉俣の仕事は、単なる「デザイン」にとどまらず、物質と時間、そして感覚を交差させるものでした。
一つひとつの作品には、「軽やかさ」と「儚さ」を同時に感じさせる独特の空気が宿っています。
このモノグラフは、そうした思想と実作を余すところなく記録したアーカイブ。デザインを学ぶ人だけでなく、「なぜ残るのか」を問い直したい人にも価値のある一冊です。
書籍情報
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書名:Shiro Kuramata
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著者:Deyan Sudjic
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出版社:Phaidon Press
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仕様:二巻本、アクリルスリップケース入り、新装版
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迎える理由
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倉俣史朗の全作品を通覧できる唯一のモノグラフ
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初版は高額で取引され、長らく入手困難だった
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今回の再版は、ファンだけでなく次世代へ渡す資料としての意味も持つ
Helveticaは、
目を育て、空間に置くものを選ぶ人のためのオンラインショップです。
読みものを楽しむ: