Bruno Munari『A Flower with Love』／ブルーノ・ムナーリ 生け花の思想と遊び（1973年初版）

Bruno Munari（ブルーノ・ムナーリ）による生け花の本。
本書は、のちにCorraini Editoreより展開された〈Workshop Series〉の原点ともいえる一冊で、ムナーリ独自の視点から“身近な素材による花の構成”を提案しています。
ワイングラスやキッチンボウルに花を挿し、ジャガイモを剣山の代わりに使う——そんな自由でユーモラスな実験を通じて、「美とは何か」「自然をどう見るか」を静かに問う構成。

初版（1973年）、Thomas Y. Crowell Company刊。英文。ジャケット付ハードカバー。
サイズ：220×215mm。

特徴

・ムナーリによる「花」を媒介とした構成とユーモアの探求。
・カラー写真とテキストの対比が美しく、デザイン書・思想書としても価値が高い。
・Corraini版の源流として資料的価値も高い一冊。
・ライブラリースタンプ・ポケット付（Great Falls Public Library）。
・カバー下部にテープ痕あり。ページ良好。

このアイテムが似合う暮らし

白壁と木の机、静かな光の入る部屋に。
花を生けるという行為が、思考の整理や時間の感覚を変えてくれる——そんな場所に置きたい一冊。
インテリアブックとしても、静謐な存在感があります。

書誌情報

ハードカバー（ジャケット付）
220×215mm
英文／全64ページ前後（図版多数）

状態

・カバースレ、角に小キズ、下部に透明テープ痕あり（写真参照）
・図書館除籍本につきポケット・スタンプあり
・本文良好、ページの破れ・書き込みなし
・全体としてきれいなヴィンテージコンディション

迎える理由

この本を初めて見たとき、その構成の美しさとユーモアに息をのむほど感動しました。
ムナーリが示したのは、形式ではなく「見る行為」そのものの自由。
花を生けることが、思考の訓練であり、生活の詩であることを教えてくれる一冊です。