カート
カートが空です
金色の表紙に、マリリン・モンロー。
『ポップ・アートの神話 アンディ・ウォーホル展』は、1988年にパルコ、高島屋で開催された展覧会の公式図録です。
キャンベル・スープ缶、マリリン・モンローをはじめ、アンディ・ウォーホルを象徴する作品を中心に、図版124点を収録。作品だけでなく、ウォーホルの言葉や制作背景も掲載され、ポップ・アートの成立と、その後の視覚文化への影響をコンパクトに確認できます。
30cm四方の大判サイズ。金属的な光を反射する表紙、鮮やかなピンクの扉、黒く太いタイポグラフィ。図録そのものにも、1980年代末の展覧会デザインと広告的な感覚が残されています。
作品資料であると同時に、日本でアンディ・ウォーホルがどのように紹介され、受容されていたかを記録する一冊です。
ウォーホルは、日常にあふれていた商品や著名人の顔を、美術の外部から持ち込みました。
スープ缶。映画スター。広告写真。反復されるブランドの文字。
それらは、誰もが知っているからこそ、個人的な意味を失い、大量消費社会の共通記号になっていました。
ウォーホルは、その記号を描き直すのではなく、繰り返し、拡大し、色を変えました。複製されるほど価値が薄れるはずのイメージを、反対に美術作品として定着させています。
本書が残すのは、ポップ・アートを明るく華やかな様式として見るだけではなく、商品、メディア、スター、複製、消費の構造から読む視点です。
・タイトル:ポップ・アートの神話 アンディ・ウォーホル展・英題:Andy Warhol Exhibition Catalogue・作家:Andy Warhol・制作:Pierre Baudry・編集:寺岡美奈子、青山弥生、奥正子、中原千里、柏原園子、田中ジューン恵・デザイン:北澤敏彦、Dix-House Inc.・写真:酒井猛、小西忠雄・発行:日本アドヴィザー株式会社・刊行年:1988年・装丁:ソフトカバー・サイズ:約30.0 × 30.0cm・ページ数:56ページ・図版:124点・言語:日本語・英語・備考:1988年パルコ、高島屋巡回展図録
金色の表紙および裏表紙に、経年による擦れ、引っかき傷、曇り、細かな剥がれがあります。表紙上端と角には傷みがあり、全体に使用感が見られます。
本文の余白や奥付周辺に、経年による点状のシミがあります。奥付ページ上部には、鉛筆による価格書き込みがあります。
画像で確認できる範囲では、本文の図版鑑賞に大きな支障はありません。
外装の光沢面は傷が目立ちやすい仕様です。状態の詳細は掲載画像をご確認ください。
選定理由:アンディ・ウォーホルの代表作を確認できるだけでなく、1988年当時の日本における展覧会デザインと受容のあり方まで残された資料であるためです。
比較した視点:海外刊行の作品集やカタログ・レゾネではなく、日本国内の展覧会図録として編集され、日本語による解説とウォーホル語録を備えている点を重視しました。
判断の結論:外装には擦れや傷みがありますが、図版124点を収録した大判図録として、作品鑑賞と展覧会史の両面で残す価値があります。
金色の表紙、強いタイポグラフィ、鮮やかな色面。内容だけでなく、図録そのものが1980年代末の視覚文化を伝えています。
アンディ・ウォーホルの作品を知るためだけでなく、日本でポップ・アートがどのように展示され、商品化され、共有されたのかを確認するために迎えたい一冊です。
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