Eames Auction 1999 カタログ｜チャールズ＆レイ・イームズ専門オークション記録｜Treadway × Wright20

1999年5月23日、イリノイ州のTreadway Galleryにて開催された〈Eames Auction〉──
このカタログは、モダン家具がはじめて本格的にオークションの文脈に置かれた記録であり、Charles & Ray Eamesの評価を決定づけた重要資料のひとつです。

当時はまだ、Eames作品が「芸術」や「投資対象」として扱われることは少なく、その先駆的な試みをまとめたこの1冊は、今日に至るまで再刊されておらず、現在wright20では紙カタログ自体が廃止されていることからも、その希少性は高まっています。

加えて、全出品リストおよび落札価格表の原本付き。
これにより、Eames作品が当時どのような評価額で取引されていたかを具体的に確認できます。

特徴

• 1999年開催「Eames Auction」公式カタログ（Treadway × Wright協働）

• 出品された椅子・試作・書簡・資料等を高解像度で収録

• 落札価格表（付録）付きで、当時の市場動向を知る一次資料

• Charles & Ray Eames が「プロダクト」から「資産」へと移行する分水嶺

• 現在は廃刊。wright20は紙カタログをすでに終了しており、今後再入手困難

このアイテムが似合う暮らし

• ミッドセンチュリー家具のコレクション棚に

• デザインアーカイブやギャラリースペースのリファレンスに

• リチャード・ライトやオークション史に関心を持つ方の資料として

書誌情報

• 判型：ソフトカバー

• サイズ：約 28cm × 21.5cm

• ページ数：88ページ

• 発行年：1999年

状態

• 経年による表紙角の軽微な折れ・擦れあり（画像参照）

• 中面は良好、書き込みなし

迎える理由

モダンデザインの評価軸が「使う」から「所有する」へと変わっていった時代の、貴重な記録。
Eamesという名がプロダクトの枠を超え、文化として競り落とされる存在になった瞬間が、この1冊に収められています。

現在ではデジタル化が進み、wright20自体が紙カタログを廃止していることからも、本書の物質的価値はさらに高まりつつあります。

歴史の変わり目を刻んだこの資料は、コレクションの中核に据えるべき1冊です。