





















一刀彫 立雛(6号)大矢由造 作|誠美堂・大人のための雛人形
奈良の一刀彫に代表される立雛は、近年「贈り物」ではなく、自分自身のために迎える雛人形として選ばれてきました。
若い頃、家庭の事情や時代背景によって、雛人形を持てなかった、あるいは簡素なもので済ませてきた世代。
いま、時間と心に余白が生まれ、あらためて「自分の節目」として雛を迎える──
そうした選び方が、美術画廊や工芸催事の現場で確実に増えています。
奈良一刀彫の立雛は、子供のための行事道具ではなく、大人の鑑賞物として成立する造形です。
特徴
一刀彫らしい「面」を強調した造形は、装飾過多にならず、
彫りの力と色の緊張感で成立しています。
どっしりとした安定感と、
すくっと真っ直ぐに立つ姿。
祝いの道具というより、
「立つ姿そのもの」を象った造形物に近い佇まいで、
季節を限定せず、通年飾ることができます。
このアイテムが似合う暮らし
行事のために出し入れする雛ではなく、
棚や床の間に、静かな造形として置かれる雛。
暮らしの中で、
年に一度ではなく、
時間をかけて向き合うための存在です。
素材・サイズ
・材質:桧葉
・高さ:約20.5cm
・仕様:奈良一刀彫 立雛(6号・一対)
状態
未使用のまま保管されていた個体で、
彩色の鮮やかさも良好です。
なお、御代理様の帽子部分に金箔の剥がれが一部見られます。
これは欠損というより、金箔という素材が経年で生む自然な変化であり、
彫りや彩色層そのものに影響はありません。
工芸物としての時間の履歴と捉えています。
迎える理由
選定理由:
子供向けの雛人形とは明確に異なる、
造形物として成立する一刀彫である点。
比較した視点:
装飾性・軽さではなく、
量感・重心・長期的な鑑賞耐性。
判断の結論:
行事消費ではなく、
自分自身の節目として迎える雛人形として適切と判断しました。
残った判断
なぜ選んだか:
一作家による造形として、評価軸が明確だったため。
なぜ残したか:
世代が変わっても意味を失わない佇まいを備えているため。
なぜ手放したか:
(※販売後に記載)
補足
大矢由造は昭和期に活動した奈良一刀彫の作家です。
木箱には「昭和四十四年」の記載がありますが、制作年および名跡の継承状況について、断定できる資料は確認できていません。
本品は、特定の系譜や年代を価値の中心とするのではなく、一作家による造形そのものを評価し、取り扱っています。
発送について
ご注文後3〜5営業日以内に発送いたします。
年末年始などはお届けまでにお時間をいただく場合がございます。
ご購入前に不安な方へ
自分のために迎える、造形としての雛人形。
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