







伊藤ていじ・岩宮武二・亀倉雄策『日本庭園―伝統と創造』1971年 初版 函付 中央公論社
日本庭園―伝統と創造は、
『桂・日本建築における伝統と創造』
『伊勢・日本建築の原型』
に続いて刊行された、日本建築論シリーズの第3作。
建築から庭へ。
構造物から、自然との関係性へ。
本書は、日本庭園の歴史と形式をなぞることを目的としていない。
庭園という「場」を通じて、日本人が自然をどう切り取り、どう距離を取り、どう委ねてきたのか――
その思考の型を、静かに示している。
竜安寺、大仙院、桂離宮ほか。
岩宮武二が四季を通して撮影した庭園の写真は、記録ではない。
見る者の呼吸を、ゆっくりと落とすための装置として配置されている。
特徴
・日本庭園を7章構成で通史的に整理
・白砂・寝殿造庭園・浄土庭園・枯山水・茶庭・廻遊式庭園まで網羅
・岩宮武二によるカラー/モノクロ図版105点収録
・亀倉雄策による抑制の効いた造本
・1971年刊行の初版・函付
このアイテムが似合う暮らし
学ぶための本ではない。
速く理解するための本でもない。
頁を開くと、
視線が下がり、
呼吸が整う。
心が静まる一冊だ。
書誌情報
・出版社:中央公論社
・刊行年:1971年
・装丁:ハードカバー/函付(帯欠)
・ページ数:201頁
・図版数:105点
・サイズ:296 × 280 mm
・言語:日本語
状態
・函:少汚れ、少傷あり
・本体:天部にわずかなシミあり
・鑑賞・通読に支障なし
迎える理由
選定理由:
日本庭園を「様式」ではなく「思考の型」として捉えている。
比較した視点:
後年の庭園解説書や写真集と比べても、
編集の密度と沈黙の量が異なる。
判断の結論:
教科書的でありながら、消費されない。
いつまでも書棚に置かれる前提で作られた本。
(補足)
たまに開く。
それだけで十分な役割を果たす。
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心が静まる一冊。書棚に置き、たまに開くための日本庭園論。
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