カート
カートが空です
写真家・田原桂一と、フランスの思想家フェリックス・ガタリによる『顔貌 Visagéïté』。
田原桂一が撮影した人々の顔に、ガタリの文章を重ねた写真集です。日本語訳は宇野邦一が担当しています。
本書で扱われる顔は、個人の性格や感情を伝えるための肖像にとどまりません。
視線、表情、皮膚、陰影。そこに社会的な役割や文化的な記号が重なり、人間の顔がどのようにつくられ、読み取られているのかを問い直します。
光によって対象の輪郭を捉えてきた田原桂一の写真と、主体や記号をめぐるガタリの思考が交差する一冊です。
・タイトル:顔貌 Visagéïté・写真:田原桂一・文:フェリックス・ガタリ・翻訳:宇野邦一・シリーズ:PARCO VISION CONTEMPORARY・出版社:PARCO出版局・刊行年:1988年・装丁:大型本・サイズ:26cm・ページ数:1冊(頁付なし)・言語:日本語・ISBN:9784891941758
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選定理由:田原桂一の肖像写真を、フェリックス・ガタリの思想とともに読むことで、顔を単なる人物表現ではなく、社会的な構造として捉えられるため。
比較した視点:一般的な肖像写真集が人物の個性や表情を中心に構成されるのに対し、本書は「顔とは何か」という問いそのものを写真と言葉で展開しています。
判断の結論:美しい肖像を眺めるための写真集ではなく、人間を見る行為に含まれる制度や先入観を検討するための一冊です。
顔を見る。
そこに一人の人間を見ているのか。あるいは、すでに知っている意味を当てはめているのか。
写真と言葉の間に、その判断の揺れが残されています。
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