



マッキントッシュの家具|現代の家具シリーズ1(1978年・A.D.A Edita Tokyo)
『現代の家具シリーズ1 マッキントッシュの家具』。
建築家・デザイナー、チャールズ・レニー・マッキントッシュが手がけた椅子と家具をまとめた一冊です。
背の高い椅子、格子状の背もたれ、直線と曲線を組み合わせた構成。
マッキントッシュの家具は、身体を支える実用品でありながら、室内に垂直の線と緊張感を与える建築的な存在でもあります。
本書では、椅子を中心とする家具作品を写真と図面によって紹介。正面、側面、背面から造形を確認でき、装飾だけでは捉えきれない比率や構造まで読み取れます。
一脚の椅子から、建築家が空間全体をどのように考えていたのかを辿るための資料です。
この本が残した視点
- 椅子は身体を支える道具であると同時に、室内の高さや奥行きを決定する小さな建築でもあること。
- 装飾は構造に後から加えるものではなく、線、格子、面の組み立てそのものから生まれること。
- 家具を単体で見るだけでなく、建築や室内空間との関係から捉えることで、造形の意図が明確になること。
書誌情報
・タイトル:現代の家具シリーズ1 マッキントッシュの家具
・原題:Le sedie di Charles Rennie Mackintosh
・著者:フィリッポ・アリソン
・出版社:A.D.A. EDITA Tokyo
・刊行年:1978年
・装丁:ハードカバー、カバー付
・言語:日本語
・種別:家具資料/デザイン書
状態
カバーに経年によるわずかなスレ、ヤケがあります。
本文には目立つ傷みや書き込みはなく、経年を考慮して良好な状態です。
迎える理由
選定理由:
マッキントッシュの家具を、象徴的な数脚だけでなく、写真と図面によってまとまった形で確認できるため。
比較した視点:
建築作品を中心に扱う資料に対し、本書は椅子と家具へ焦点を絞り、線、比率、格子、構造という造形の核を読み取れる構成です。
判断の結論:
希少性を目的に所有する本ではなく、家具を見るための基準を手元に置く一冊です。
高い背もたれは、単なる装飾ではない。
格子は、表面を飾る模様でもない。
一本ずつの線が、椅子の輪郭と、その周囲の空間を同時につくっています。
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