1992年に渋谷区立松濤美術館で開催された「特別展 三木富雄」の展覧会図録です。
戦後日本を代表する彫刻家・三木富雄の作品世界をまとめた一冊。
代表作として知られる《耳》シリーズをはじめ、人間の身体や存在そのものに向けられた独自の造形思考を豊富な図版によって辿ることができます。
三木富雄の作品は、人体の一部を切り出しながらも単なる写実に留まらず、生命や記憶、存在の痕跡を静かに問いかけます。
本書には作品図版131点を収録。
戦後日本彫刻史を考えるうえでも重要な資料となる図録です。
視点
- 戦後日本彫刻を代表する三木富雄の造形世界を知るための資料として
- 《耳》シリーズを中心とした作品群を体系的に鑑賞できる一冊として
- 身体表現と現代彫刻の関係を考察するための資料として
- 松濤美術館による充実した回顧展図録として
書誌情報
・タイトル:特別展 三木富雄
・編集:東京都渋谷区立松濤美術館
・出版社:渋谷区立松濤美術館
・刊行年:1992年
・装丁:ソフトカバー
・サイズ:約29.5 × 21cm
・ページ数:図版131点収録
状態
特記すべきダメージはありません。
経年による軽微な使用感はありますが、全体として良好な状態です。
迎える理由
選定理由:
戦後日本美術のなかでも独自の位置を占める三木富雄の作品世界をまとまった形で見ることができる図録であるため。
比較した視点:
単なる展覧会記録としてではなく、作品図版の充実度と資料性の高さを重視しました。
判断の結論:
日本の現代彫刻、身体表現、戦後美術に関心のある方にとって、長く参照できる基礎資料の一冊です。
三木富雄の作品は流行や様式を超えて、いまなお強い存在感を放っています。作品を所有することは難しくても、その思考の痕跡に触れることはできる。図録ならではの価値を持った一冊です。