





織本匠『架構 構造のデザイン』|ソニービル・万博建築・ピロティ構造を辿る建築構造作品集(1987年/函付)
構造家・織本匠が手掛けた建築群を通して、“建築を支える骨格”そのものを見つめ直す作品集。
本書には、ソニービル、番町アパート、モントリオール万博日本館、大阪万博オーストラリア館など、戦後日本建築史において重要な構造デザインが多数収録されています。
外装や意匠ではなく、「なぜこの形が成立しているのか」という視点から建築を見るための本。
建物が更地から立ち上がり、柱や梁、架構が空間を支配していく過程に魅力を感じる方には、非常に興味深い内容です。
図面は豊富に掲載されているというより、各物件ごとに要点として添えられている構成です。
そのため、詳細な構造図集というよりは、折本匠が関わった建築を体系的に眺めながら、それぞれの構造的な考え方や時代背景に触れていくための一冊と言えるでしょう。
興味を持った建築を、ここからさらに深掘りしていく入口としても面白い内容です。
完成写真だけではなく、施工途中の写真や断面図も収録されており、建築が“成立していく過程”に惹かれる方には特におすすめです。
特徴
・構造家・織本匠による代表作を収録
・武蔵野美術大学建築学科研究室編集
・ソニービル、番町アパート、モントリオール万博日本館、大阪万博オーストラリア館など掲載
・図版、施工写真、断面図を多数収録
・構造設計の思想やプロセスを俯瞰できる構成
・1980年代建築資料としても価値の高い一冊
・白い函とミニマルな装丁が美しいハードカバー仕様
特に、大阪万博オーストラリア館の吊構造や、ピロティ構造を持つ集合住宅のページは、構造そのものを“空間表現”として扱っている点が印象的です。
このアイテムが似合う暮らし
建築家、構造設計者、施工関係者の書棚にはもちろん、倉俣史朗やポストモダン建築、万博建築に惹かれる方のアーカイブ棚にもよく馴染みます。
夜に静かにページをめくりながら、図面や施工写真を眺めるための本。
完成写真よりも、骨組みや施工途中の写真に惹かれる人へ。
「構造体そのものに美を感じる感覚」を持った方に残したい一冊です。
書誌情報
・タイトル:架構 構造のデザイン
・著者:織本匠
・編集:武蔵野美術大学建築学科研究室
・出版社:武蔵野美術大学出版関連
・刊行年:1987年
・装丁:ハードカバー・函付・カバー付
・サイズ:25×26×2cm
・定価:4,800円
・ページ数:137ページ前後
状態
函に若干の薄汚れ・軽微なスレあり。
本体は焼けも少なく、年代を考慮すると非常に良好なコンディションです。
ページ内部も概ね綺麗で、図版鑑賞・資料用途ともに問題ありません。
迎える理由
選定理由:
構造そのものを主題として扱いながら、図面・施工・完成写真まで横断的に収録されていたため。
比較した視点:
一般的な建築作品集との比較ではなく、「構造を見るための本」として成立しているかを重視。
判断の結論:
詳細図面集ではないものの、折本匠の仕事を体系的に辿ることができる点に価値があると判断。特に万博建築や1960〜70年代モダニズム建築に興味のある方には強くおすすめできる内容です。
施工途中の写真や簡潔な架構図には、完成後には消えてしまう緊張感があります。
建築を「表面」ではなく「成立条件」から見たい人に向いた本です。
発送について
追跡可能な佐川急便(送料一律 660円)にて、丁寧に梱包し発送いたします。
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