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建築を考える|ペーター・ツムトア 建築思想・エッセイ集 初版

    スイスの建築家、ペーター・ズントーによる建築エッセイ集『建築を考える』。

    素材、土地、光と影、記憶、感覚。建築を構成する要素を、理論として切り分けるのではなく、自身の経験と身体感覚を通して静かに考察しています。

    建築が周囲の環境にどのように存在し、人の記憶にどのように残るのか。形をつくる以前に、何を感じ、何を選び、何を削ぎ落とすべきかが簡潔な言葉で綴られています。

    谷崎潤一郎『陰翳礼讃』への言及もあり、光と暗がり、素材と時間、建築と自然の関係を考えるための接点が示されています。

    装幀は葛西薫、写真は杉本博司。文章、写真、造本がひとつの静かな空間として構成された一冊です。


    この本が残した視点

    • 建築は、形より先に素材と場所から始まる
    • 空間の質は、光、音、温度、手触りによって生まれる
    • 記憶に残る建築は、説明ではなく感覚へ働きかける
    • 削ぎ落とすことは、情報を減らすことではなく本質を残すことである

    書誌情報

    ・タイトル:建築を考える
    ・著者:ペーター・ツムトア
    ・訳者:鈴木仁子
    ・出版社:みすず書房
    ・刊行年:2012年
    ・版:初版
    ・装丁:ペーパーバック、スリーブケース入
    ・サイズ:21.5 × 15cm
    ・ページ数:113ページ
    ・ISBN:978-4-622-07655-1
    ・装幀:葛西薫
    ・写真:杉本博司 


    状態

    スリーブケースに少スレ、少汚れがあります。
    本体表紙および本文は経年並の状態です。

    小口に特記すべきダメージはなく、通読に支障はありません。


    迎える理由

    選定理由:
    完成した建築作品を紹介する本ではなく、建築が形になる以前の感覚と判断を、ツムトア自身の言葉で確認できるため。

    比較した視点:
    一般的な建築作品集が写真や図面によって成果を示すのに対し、本書は素材、光、場所、記憶といった、図面では捉えにくい設計の起点を扱っています。

    判断の結論:
    建築家の思想書としてだけでなく、ものを選び、空間を整え、残すべきものを判断するための基準を得られる一冊です。

    ツムトアの文章は、建築を大きな理論へ広げません。

    目の前の素材をどう見るか。
    光がどこから入り、空間に何を残すか。

    その小さな判断の積み重ねが、建築の質を決めることを静かに示しています。


    発送について

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    建築を考える|ペーター・ツムトア 建築思想・エッセイ集 初版
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