カート
カートが空です
北欧デザインが、まだ「名作」として整理されきる以前の空気に触れられる一冊です。
エリック・ザーレによる『スカンジナビア デザイン』は、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンの4か国を章立てし、家具、照明、ガラス、陶器、テキスタイル、生活用品までを紹介したデザイン書です。
椅子や室内だけを切り取るのではなく、手仕事と工業、住空間と日用品が一続きに扱われています。現在の「北欧モダン」という整ったイメージよりも前にあった、生活をどう設計し直すかという切実さが、豊富な図版と解説から見えてきます。
本書が日本で刊行されたのは1964年。戦後の日本が、新しい暮らしのかたちを外の世界に求めていた時代です。今日の定番として消費される前のデザインに触れることで、素材、色彩、量産品への態度をあらためて見直せる資料です。
・タイトル:スカンジナビア デザイン・原著者:エリック・ザーレ・訳者:藤森健次・出版社:彰国社・刊行年:1964年・版:初版・装丁:ハードカバー/ジャケット付・サイズ:約28.8 × 23cm・ページ数:285ページ・言語:日本語・付録:なし
クリアジャケットは欠品しています。ジャケットにスレ、ヤケ、シミ、縁の破れ・欠け、背の傷み、裏面にラベル剥がし跡があります。天・小口にヤケとシミがあります。本文は経年なりのヤケが見られますが、通読に支障のある大きな傷みは見られません。状態は掲載写真をご確認ください。
・約28.8 × 23cm・ページ数:285ページ・言語:日本語
選定理由:北欧デザインを、後年の名作集ではなく、1964年当時の視点から横断して読める資料であるため。
比較した視点:家具の作品集や特定デザイナーのモノグラフではなく、4か国の生活用品、工芸、室内、量産品を同じ地平で扱っている点。
判断の結論:北欧デザインの「形」を知る本ではなく、その形が生まれた生活と時代の空気へ遡るための一冊として選びました。
現在では定番として見慣れた椅子や器も、この本の中では、暮らしを新しく組み立てるための提案として現れます。家具や器を選ぶ判断の輪郭を、少し深い場所から確かめたい方へ。
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