カート
カートが空です
イギリス現代美術を代表するアーティスト・ユニット、**Gilbert & George(ギルバート&ジョージ)**の代表的モノグラフです。
1989年にThames & Hudsonより刊行された本書は、美術史家Wolf Jahnによる包括的な研究書であり、1960年代の《Living Sculpture》から1980年代後半までの制作を体系的に紹介しています。
524ページにわたり、カラー・モノクロあわせて400点以上の図版を収録。作品だけでなく展示風景や制作の変遷も収められ、ギルバート&ジョージの思想と実践を一冊でたどることができます。
彼らは自らを「Living Sculpture(生きた彫刻)」と位置づけ、芸術と日常、身体と社会、宗教、都市、セクシュアリティ、死と生を一つの表現へ統合してきました。
現在でも評価の高い彼らの活動を理解するうえで、本書は最も重要な文献の一つとして位置付けられています。
本書は単なる作品集ではありません。
Wolf Jahnは作品を年代順に並べるのではなく、神話、宗教、都市、身体、信仰、色彩、死、生といったテーマごとに読み解き、ギルバート&ジョージの制作思想を立体的に解説しています。
大型カラー図版に加え、初期パフォーマンスから巨大フォトモンタージュ作品までを網羅。
資料性と読み物としての完成度を兼ね備えた、ギルバート&ジョージ研究の基本文献です。
ギルバート&ジョージは、美術作品を作るだけの作家ではありません。
自分たち自身を作品に変えた作家です。
人生そのものを制作の対象とし、都市も宗教も政治も、日々の生活さえも作品へ取り込んでいきました。
アートと生活を分けるのではなく、一つの存在として提示したことが、彼らが現代美術へ残した最も大きな視点と言えるでしょう。
・タイトル:The Art of Gilbert & George: Or an Aesthetic of Existence・著者:Wolf Jahn・出版社:Thames & Hudson・刊行年:1989年(初版)・装丁:ハードカバー・ダストジャケット・サイズ:約260 × 205mm・ページ数:524ページ・言語:英語・ISBN:9780500235454
・ダストジャケットにスレ・小キズがあります。
・本文は概ね良好です。
選定理由:ギルバート&ジョージの活動を包括的に記録した、現在でも参照され続ける代表的モノグラフであるため。
比較した視点:展覧会図録やテーマ別作品集ではなく、制作思想まで掘り下げた研究書としての価値を重視しました。
判断の結論:現代美術の蔵書を構築するなら、ギルバート&ジョージは欠かせない存在です。
作品を眺めるだけでなく、「芸術とは何か」「作家とは何者か」という問いに向き合える一冊であり、500ページを超える資料性は長く参照できる価値があります。
美術館では体験できない、彼らの思考の全体像に触れられる蔵書としておすすめします。
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