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カート

カートが空です

The Isamu Noguchi Garden Museum|イサム・ノグチ庭園美術館 1987年初版

    作品を見るための場所ではなく、作品と空間を一体として経験するための場所。

    『The Isamu Noguchi Garden Museum』は、イサム・ノグチがニューヨーク・ロングアイランドシティに設立した庭園美術館を、自身の構成によって紹介した一冊です。

    庭、建築、展示空間、彫刻。
    それぞれを独立した対象として扱うのではなく、光や動線、壁面、植物、時間の移ろいまで含めて、一つの環境として見せています。

    美術館は1985年に開館し、本書はその2年後となる1987年にHarry N. Abramsから刊行されました。ノグチ自身による文章と編集を通して、作品だけでなく、なぜこの場所が必要だったのかまで読み取ることができます。

    掲載されるのは200点を超える作品群。石彫、金属作品、照明、舞台美術、庭園計画など、ノグチの仕事を、完成品の一覧ではなく、空間の中に置かれた状態から見ることができます。


    この本が残した視点

    イサム・ノグチにとって、彫刻は台座の上に置かれる物体ではありませんでした。

    石と床。
    壁と光。
    庭と身体。
    作品と作品の間に残された距離。

    それらすべてが彫刻を成立させる要素です。

    本書から見えてくるのは、作品を収蔵するために美術館をつくったのではなく、作品が存在するための環境そのものを設計したという姿勢です。

    美術館は建物ではなく、見る行為を組み立てる装置でもある。

    彫刻を単体で見るのではなく、空間、時間、身体との関係から捉え直す視点を残した一冊です。


    書誌情報

    ・タイトル:The Isamu Noguchi Garden Museum
    ・著者:Isamu Noguchi
    ・出版社:Harry N. Abrams
    ・刊行地:New York
    ・刊行年:1987年
    ・版:初版
    ・装丁:ソフトカバー、フレンチフラップ
    ・サイズ:約24cm
    ・ページ数:284ページ
    ・言語:英語
    ・ISBN:0-8109-2928-7


    状態

    背表紙の角に痛みがありますが、通読および図版の鑑賞に問題はありません。


    迎える理由

    選定理由:
    イサム・ノグチの彫刻を、単体の作品としてではなく、庭、建築、光、動線を含む環境として確認できる資料性を評価しました。

    比較した視点:
    一般的な作品集ではなく、ノグチ自身が設計した美術館を、自ら文章と構成によって提示した点を重視しました。

    判断の結論:
    彫刻作品だけを確認するための本ではありません。

    作品がどこに置かれ、どの距離から見られ、どのように光を受けるのか。ノグチが考えた展示空間そのものを記録した一冊です。

    彫刻、庭園、建築、展示設計を横断してノグチの思想を理解するために、蔵書へ迎える理由があります。


    発送について

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    The Isamu Noguchi Garden Museum|イサム・ノグチ庭園美術館 1987年初版
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