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挑む浮世絵 国芳から芳年へ|歌川国芳・月岡芳年 展覧会図録 2019年

    巨大な髑髏が、こちらを見下ろす。

    表紙に使われているのは、歌川国芳の代表作として知られる《相馬の古内裏》を思わせる、強烈な骸骨の姿です。

    『挑む浮世絵 国芳から芳年へ』は、2019年に名古屋市博物館で開催され、その後全国を巡回した特別展の公式図録。

    幕末の浮世絵に大胆な構図と奇抜な発想を持ち込んだ歌川国芳と、その系譜を受け継ぎながら、より鋭く、より劇的な表現へと進んだ月岡芳年を中心に、国芳一門の仕事をたどります。

    武者絵の躍動。
    怪異や残酷表現の緊張。
    戯画に潜むユーモア。
    変わりゆく世相を映した風俗表現。

    一枚の絵の中で、何を誇張し、何を省き、どこに視線を集中させるのか。

    国芳が切り開いた表現が弟子たちへ渡り、幕末から明治という時代の変化の中で、どのように姿を変えていったのかを、豊富な作品図版から見ることができます。

    浮世絵を伝統美術として眺めるだけではなく、漫画、劇画、イラストレーション、ポスター表現へつながる視覚文化として捉え直せる一冊です。


    特徴

    本書の魅力は、国芳と芳年を単独の絵師として紹介するのではなく、師弟関係と表現の継承という視点から構成されていることです。

    歌川国芳の大胆な画面構成や、怪奇・諧謔・誇張を用いた表現は、門人たちによって反復されながら、それぞれの時代に合わせて変化していきました。

    とりわけ月岡芳年の作品では、国芳から受け継いだ劇的な表現が、人物の心理や緊張感を伴う、より近代的な画面へと展開していきます。

    作品を一枚ずつ鑑賞するだけでなく、構図、主題、演出の変遷を比較できるため、浮世絵史や近代日本美術の資料としても有用です。

    全223頁。作品図版と解説を備え、展覧会を見ていない方にも内容が伝わる、密度のある図録です。



    この本が残した視点

    • 国芳の奇抜な構図や誇張表現が、芳年をはじめとする門人たちへ、どのように継承され変化したのか。
    • 浮世絵を伝統美術としてだけでなく、漫画・劇画・イラストレーションへ続く視覚表現の源流として捉える。
    • 武者絵、怪奇、残酷、戯画という主題を通して、幕末から明治へ移り変わる社会と人々の感覚を読む。

    書誌情報

    ・タイトル:挑む浮世絵 国芳から芳年へ
    ・欧文タイトル:Ukiyoe: That Challenges Kuniyoshi, Yoshitoshi ...and More!
    ・編集:名古屋市博物館、中日新聞社文化事業部
    ・出版社:中日新聞社
    ・刊行年:2019年
    ・装丁:ソフトカバー、クリアカバー付
    ・サイズ:約26cm
    ・ページ数:223頁


    状態

    クリアカバー付。

    中古品としては状態良好です。

    表紙や本文の状態については、掲載画像をご確認ください。
    刊行から年数を経た書籍であることをご理解のうえ、お求めください。


    迎える理由

    選定理由:
    歌川国芳から月岡芳年へ続く表現の系譜を、豊富な作品図版とともに確認できる展覧会図録であるため。

    比較した視点:
    国芳や芳年の作品集は個別にも刊行されていますが、本書は一門を横断し、構図や主題がどのように継承・変化したのかを比較できる点に価値があります。

    判断の結論:
    浮世絵の資料でありながら、現代の漫画やグラフィックへ続く視覚表現の源流を読むことができる一冊です。

    表紙の強さだけで終わらず、その内側に、幕末から明治へ移り変わる時代と、絵師たちの挑戦が収められています。


    発送について

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    セール価格¥6,600
    挑む浮世絵 国芳から芳年へ|歌川国芳・月岡芳年 展覧会図録 2019年
    挑む浮世絵 国芳から芳年へ|歌川国芳・月岡芳年 展覧会図録 2019年 セール価格¥6,600

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