









ヴィンテージ Le Creuset ル・クルーゼ × Enzo Mari エンツォ・マリ La Mama オーバルキャセロール フランス製
新品には、決してつくることのできない表情があります。
火にかけられ、料理をつくり、洗われ、また火にかけられる。
そうして長い時間を人の暮らしの中で過ごしてきた道具には、傷や色の変化とともに、そのものだけの美しさが残ります。
今回ご紹介するのは、フランスのLe Creusetによる「La Mama」シリーズのオーバルキャセロール。
デザインを手がけたのは、イタリアを代表するデザイナー、Enzo Mari(エンツォ・マリ)です。
丸みを帯びた大きな蓋。両側へ伸びる、どこか建築的な形をしたハンドル。そして何より、この黄色。
道具として極めて素朴でありながら、置かれた空間の景色を変えてしまう力があります。
現代の整ったキッチンに置いてもいい。
古い木のテーブルにそのまま置いてもいい。
暖炉のある家なら、火のそばに置いておきたくなる。
料理をつくるための道具であると同時に、暮らしの風景をつくる道具でもあります。
特徴
Le Creusetという名前から、多くの人が思い浮かべる現在の製品とは少し違った佇まいがあります。
La Mamaは、エンツォ・マリが手がけたシリーズ。
余計な装飾を加えるのではなく、蓋、本体、ノブ、ハンドルという必要な要素そのものを造形として成立させています。
特に印象的なのが左右のハンドルです。
本体からすっと伸び、先端で立ち上がる独特の形状は、単なる持ち手を越えて、このキャセロールの輪郭を決定づけています。
そして、鮮やかな黄色。
新品時の均一な黄色ではありません。
細かな傷が入り、縁には黒が現れ、ところどころ色が薄れています。
その変化によって黄色の強さが少し落ち着き、ヴィンテージでなければ出せない深みが生まれています。
このアイテムが似合う暮らし
きれいな道具だけを並べたキッチンではなく、使うほどにその人の暮らしが刻まれていく場所へ。
料理をつくり、そのままテーブルへ運ぶ。
使わない日は棚やコンロの上に置いておく。
それだけでも黄色が空間の中で小さなアクセントになります。
白いキッチンにも、木の家具にも、ステンレスにも似合います。
そして個人的には、暖炉や薪ストーブのある空間に置かれた姿を見てみたいと思わせる一品です。
火と鉄と、使い込まれた黄色。
少しくらい傷が増えても、それがこの道具にとっては不自然ではありません。
飾るために保存するのではなく、これからも使いながら次の時間を重ねてほしいと思います。
素材・サイズ
メーカー:Le Creuset / ル・クルーゼ
シリーズ:La Mama
デザイン:Enzo Mari / エンツォ・マリ
生産国:フランス
素材:鋳鉄・ホーロー
カラー:イエロー
サイズ:約
ハンドルを含む全長 36cm
本体長さ 29cm
奥行 23cm
本体高さ 11cm
蓋・ノブを含む高さ 18cm
※実寸には多少の誤差が生じる場合があります。
状態
ヴィンテージ品です。
全体に長年使用されてきたことによる擦れ、傷、ホーローの変色や剥離などが見られます。
特に蓋の縁やハンドル周辺には使用に伴う傷みがあり、内側にも変色や使用痕があります。
一方で、大切に使われながら年月を重ねてきたことが感じられる状態です。
新品や使用感の少ないものをお探しの方には向きません。
傷や色の変化を欠点として消してしまうのではなく、この道具が過ごしてきた時間として、そのまま次へ渡したいと考えています。
状態については掲載写真もあわせてご確認ください。
迎える理由
選定理由:
使い込まれた道具を見たとき、ときどき「これは残したい」と思うものがあります。本品もそのひとつでした。エンツォ・マリによる造形だけでなく、長く使われたことで生まれた黄色の表情まで含めて選んでいます。
比較した視点:
単なる古いル・クルーゼではなく、誰が形を与えたものなのか。そして年月を経た現在、その造形がなお魅力を保っているかを見ました。
判断の結論:
きれいに保存されたヴィンテージではありません。
むしろ逆です。
使われたからこそ、この姿になりました。
新品には新品の美しさがあります。
けれど、人の手に渡り、火にかけられ、料理をつくり続けた道具にしか現れない美しさもあります。
この黄色に残された傷も、縁に現れた黒も、その時間の一部です。
これまで誰かの食卓を支えてきたものを、今度は次の暮らしへ。
さらに使い込み、また違う表情へ育ててもらえたらと思います。
発送について
丁寧に梱包し、追跡可能な方法にて発送いたします。
ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
ご購入前に不安な方へ
オプションを選択








