カート
カートが空です
デンマーク・WERNER(ワーナー)の「SHOEMAKER スツール」。
お尻の形に沿うよう、中央を深く削り出した座面。そこから伸びる3本の脚。
一度見れば覚えてしまう、とても素直なかたちをしたスツールです。
その起源は、15世紀頃のデンマークで農作業や乳搾りに使われていた3本脚の腰掛けにあるとされています。
やがて17世紀、木靴をつくる靴職人たちが長時間この椅子に座るうちに、座面が身体の形に合わせて摩耗していきました。
その座り心地に着目し、はじめから身体に沿うよう座面を削ったことが、現在のSHOEMAKER スツールにつながったとされています。
長く座るために、人の身体から生まれたかたち。
それが何百年という時間を経ても残っていることに、この椅子の強さがあります。
今回の一脚は、高さ49cmの「No.49」。
SHOEMAKER スツールには複数のサイズがありますが、デスクやダイニングテーブルにも合わせやすく、性別を問わず使いやすいサイズです。
背もたれも、アームもありません。
そのため座る方向を限定せず、立つ、座る、少し移動させる、という動作が非常に軽い。
3本脚は多少の床面の差にも対応しやすく、四本脚の椅子とは異なる軽快さがあります。
そして、何より特徴的なのが座面です。
平らな板ではなく、身体を受け止めるために大きく削り込まれています。
形そのものに少しユーモアがあり、使い始めると不思議と愛着が湧いてくる。
機能から生まれた造形ですが、結果として、とても人間らしい椅子になっています。
2024年度にはグッドデザイン賞を受賞しています。
ただ、その評価を知らなくても、この椅子の良さは十分に伝わると思います。
このスツールの良さは、置き場所を決めすぎなくていいことです。
デスクの前で使う。ダイニングで補助椅子にする。キッチンで少し腰掛ける。
玄関に一脚あれば、靴を履いたり脱いだりするときにも役立ちます。
ベッドサイドでは本や眼鏡を置く小さな台にもなる。
必要な場所へ、その都度持っていけばいい。
片手で持ち上げられるほど軽やかなので、男性、女性を問わず、家の中を自然に移動させながら使うことができます。
「この椅子はここ」と決めるのではなく、暮らしの中を一緒に移動していく。
そんな使い方が似合う一脚です。
メーカー:WERNER / ワーナーモデル:SHOEMAKER スツール No.49生産国:デンマーク素材:ビーチ材仕上げ:ソープフィニッシュ
サイズ:約高さ 49cm幅 53cm奥行 40cm座高 46cm
ビーチ材の明るく穏やかな木肌を活かすため、石鹸を用いたソープフィニッシュで仕上げられています。
塗膜で覆う仕上げとは異なり、木そのものの手触りや経年変化を楽しめる仕様です。
中古品のため、脚部を中心に使用に伴う小傷や擦れ、黒い跡などが見られます。
座面にも使用による細かな擦れや経年変化があります。
一方で、使用に支障をきたす大きなダメージは確認できません。
底面には「MADE IN DENMARK BY WERNER」の刻印があります。
状態の詳細については掲載写真をご確認ください。
選定理由:日本の住宅で長く使えるものを一つずつ考えていくと、この椅子は非常に理にかなっています。小さい、軽い、用途を限定しない。そして修理や手入れをしながら長く付き合える木製家具であること。
比較した視点:椅子としての造形美だけではなく、持ち運びやすさ、場所を取らないこと、日常で実際に使う場面が多いことを重視しました。見た目だけのプロダクトではなく、使うほど存在理由が明確になる一脚です。
判断の結論:残るべくして残ってきた椅子だと思います。
何百年という時間の中で、少しずつ身体に近づいていったかたち。
その歴史や、2024年のグッドデザイン賞という評価は、この椅子を理解するための背景にはなります。
ただ、それ以上に重要なのは、今日から普通に使えることです。
朝、少し腰掛ける。玄関で靴を履く。机に向かう。誰かが来たときに一脚増やす。
そうした小さな場面を引き受けながら、いつの間にか家の中で欠かせない存在になっていく。
家具というより、これから共に時間を過ごす仲間のような一脚です。
ご自宅用としてはもちろん、長く使ってもらえるものを贈りたいときの一脚としてもおすすめします。
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