ヴィンテージ家具を選ぶ目を鍛える|アートとの組み合わせも考える
継続することの大切さとヴィンテージ家具の選び方
こんにちは。最近、文章を書くことを怠けていたせいか、言葉を紡ぐ力が鈍っていることを実感しています。
やはり「継続は力なり」という言葉のとおり、続けることには大きな価値があるものです。社会人として20年以上が過ぎた今、改めてその重要性を考えさせられます。
ふとパソコンの画面から書棚に目を移すと、天才アラーキー(荒木経惟)の『眼を磨け』という黄色い背表紙が目に飛び込んできました。
そうですね、荒木さん。続けなければ。そう思いながら、タイピングを進めています。
1月3日の正午過ぎ、外は雨。YouTubeを流しながら、だらしないお正月を過ごしている自分に少し苦笑いしてしまいます。
眼を磨くこととヴィンテージ家具の選定
毎年三が日は、家具の撮影や品出しをするのが私のルーティンです。
本来ならSEO的な観点から、デザイナーやプロダクトの解説記事をしっかり書くべきなのでしょう。
しかし、私の場合、感覚に従って動かないと、家具のディレクション(商品選定)に対する価値を見いだせなくなってしまいます。
ふらふらと考えながらも、商品選びの軸だけはブレずに貫いてきました。
ヴィンテージプロダクトを見分ける直感だけは、手前味噌ながらも研ぎ澄まされていると自負しています。
これは私にとっての生命線であり、これからも大切にしていきたいと思っています。
組み合わせの妙が生み出す価値
多くの人は「何が欲しいのか?」を明確に理解していません。
私自身も、長年買い集めた洋服ですら「今シーズンは何を着ようか?」と悩むほどです。家具も同じで、単体の美しさだけではなく、いかに「組み合わせるか」が重要です。
料理と同じように、足し算と引き算のバランスが大切です。私の理想の空間は最小限のミニマムライフに基づいており、「えっ、ここに住んでるの?」と驚かれることも一度や二度ではありません。
ミニマリズムの次の時代について考えると、絵画で言えばドナルド・ジャッドやフランク・ステラの次に何が来るのか。
コロナ禍前から、この流れを考えていましたが、もはや過去の話のようにも感じます。
80年代にはアンゼルム・キーファーのような作品が登場しましたが、今の時代にはどのような価値が求められるのでしょうか。
私の理想は、60年代に制作されたデンマークのヴィンテージ家具に、80年代の現代アートを組み合わせること。
そこにオリジナルのネオン管を添えれば、完璧なバランスが生まれるはずです。
価値を見極める視点と今後の挑戦
最近は、価値付けが弱いものを「新しい視点で見せること」に興味を持っています。
たとえば、展覧会の情報に合わせて書籍を先回りして仕入れるなど、まだ世間で評価されていないものをどう価値付けしていくか。これは私にとっての新たな挑戦でもあります。
また、図録に関しても改めて整理したいと考えています。
書籍とは異なり、図録は「図の記録」であり、それ自体が貴重なアーカイブとしての価値を持っています。この分野にもさらに時間を費やし、深掘りしていきたいところです。
今年は10年ぶりに古雑誌の取り扱いにも力を入れてみようと考えています。
どんな発見があるのか、今から楽しみです。
また、話が蛇行してきたのでこの辺で。
ヴィンテージ家具販売 Helvetica の古書籍販売はこちらからご覧ください。
https://vintagekagu.com/collections/book