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記録: ヴィンテージ家具を見送った理由|迷って買わなかった判断と、価値が残る時間の話

ヴィンテージ家具を見送った理由|迷って買わなかった判断と、価値が残る時間の話

ヴィンテージ家具を見送った理由|迷って買わなかった判断と、価値が残る時間の話

迷った末に、ページを閉じたあなたへ

そのページを、そっと閉じたとき。
あなたは、正しい判断をしたのだと思います。

値段を見て、少し考えて。
写真をもう一度眺めて。
説明文を読み返して、タブを閉じた。

その数分間には、
「買う/買わない」以上のことが詰まっていました。

部屋のこと。
これからの暮らしのリズム。
いま、本当に迎える余白があるのかという問い。

ページを閉じたという行為は、
衝動を抑えた結果ではなく、
自分の時間と感覚に、一度きちんと立ち戻った証拠です。

なぜ、人は迷うのか

迷いが生まれるのは、情報が足りないからではありません。
むしろ、ある程度わかってしまったときに、人は立ち止まります。

これは良いものだ。
長く残るだろう。
価値も、来歴も、理解できる。

それでも最後に残るのは、
「いま、この時間に迎えるべきかどうか」という問いです。

その問いは、モノの話であると同時に、
あなた自身の速度や、これからの時間の使い方に触れてしまう。

だから、簡単には答えが出ない。

選品舎では、即断を前提にしていません。
迷っていい。一度、閉じていい。
忘れてしまっても、構わない。

実際、ここに並ぶ多くのモノは、
「すぐに迎えられなかった時間」を経て、
ふとしたきっかけで、また思い出されます。

不思議なことに、人は
「買ったもの」よりも、
「迷って買わなかったもの」を、あとから思い返すことがあります。

あのとき、なぜ閉じたのか。
いまなら、どうだろうか。

迷ったという事実そのものが、
すでにそのモノと、時間を共有した証拠なのだと思います。

見送られたものたち

実際に、私たちのサイトでも、
こうして見送られたモノがあります。

迎えなくてもいい。
ただ、考えた時間があったことだけは、
どうか忘れないでほしいのです。

もし、またどこかで思い出したら。
数ヶ月後でも、数年後でも。

そのとき、ここはまだ開いています。
そして、あなたのペースで、
またページを閉じてもいい。


この記事について

本記事は、選品舎/Helvetica を運営する大西健が執筆しています。
ヴィンテージ家具・古書の選品、販売、記録を通じて、
「残るもの/残らないもの」の判断基準を実務の中で整理しています。


ブログは、ふたつの棚に分かれています。

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